初出：小学三年生1982年7月号
地球周回軌道上のスペースシャトルが、異常な事態を観測していた。人工衛星の大群が落下しつつあるのだ。落下軌道の先にあるのは…日本。しかし人工衛星は、東京上空で突如停止した。
その頃あらしの前に、ひとりのゲームナイトが姿を現していた。彼の名はゲームナイト７。人工衛星をコントロールしているのはブラックエイリアンだというのだ。人工衛星を東京に落としたくなければゲームで勝負しろと言うゲームナイト７の申し入れをあらしは受諾する。ヘリコプターで連れらて行った先は、とあるビルの屋上だった。
「ゲームのマシンだけで、画面がないぜ？」不思議がるあらしに、ゲームナイト７は夜空を指さした。「画面はあれさ」人工衛星のコントロールをゲームナイト７が、それを破壊するレーザー砲の操作をあらしが行うというのだ。「ばかなっ！お、おれが失敗したら！東京がもえちまうーっ！！」動揺するあらしを後目に、ゲームナイト７は人工衛星を動かし始めた。ぐずぐずしている暇はない。
五個十個と連続で落ちてくる衛星を、あらしは必殺技を駆使して必死で破壊する。しかし物陰からその戦いを見守る男がいた。男はつぶやく。「あらしは負ける……、ゲームナイト７に、あらしは勝てない……。」
突如、それまで直線的に落下していた人工衛星が宙返りでレーザーをかわし始めた。これまでのゲームナイト７の操作は小手調べにすぎなかったのだ。
「フハハハ、見ろあらし！」ジャンプするゲームナイト７。「ゲームナイト７の必殺技！アストロボンバー！！」一個、二個、三個。人工衛星は次々にレーザー攻撃をすり抜ける。このままでは東京は火の海に……！
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