初出：小学三年生1982年5月号
ゲーム組織・ブラックエイリアンの本部では、総統であるゲームプロフェッサー・ドクの前で、一人のゲームナイトが自分の能力を披露していた。
「はあっ！」
彼が叫ぶと、何もしていないのにギャラクシアンのエイリアンがたちまち全滅していく。
「これぞ超ひみつ技、スーパーソニック！」
彼こそが次のあらしの相手、ゲームナイト３号である。
場面は変わって、あらしの通う小学校。あらしのクラスに教育実習生がやってきた。長髪でスラリとしたハンサムだ。一日目は生徒たちの能力を把握するためなのか、六時間目まで全部テストだという。国語、算数、理科、社会、音楽、体操と続くフルコースだ。成績の悪いあらしにとっては最悪の一日となった。
その夜、ゲームナイト３号はなぜかあらしのテスト用紙を手にしていた。
「し、信じられん……………。ＴＶゲームチャンピオンの石野あらしが、全科目０点とは……。」呆れたようにため息をつくゲームナイト３号。「こんな成せきと運動神経のにぶさでは、おれにかなうわけがない……………。」
しかし通信器の向こうでプロフェッサードクが言う。
「戦ってみれば、やつの実力がわかる」
腑に落ちないながらも頷くゲームナイト３号であった。
翌日、あらしは教育実習生の内藤先生から居残り特訓を言い渡される。夜の体育館に来なさいと言われ心細がるあらしのために、さとると一平太もついてきてくれた。しかし体育館で三人を迎えたのはコウモリの大群とゲームナイト３号。用意されたギャラクシアンを見て、あらしは挑戦を受ける。
まずは月面宙返りプラス炎のコマで得点を重ねるあらし。だが、ゲームナイト３号は不敵に笑った。
「ばかめ！全科目０点のおまえに負けるか！」「えっ、どうしておれの成せきを？」
ゲームナイト３号は必殺技・スーパーソニックであっという間に逆転してしまう。負けじとエレクトリックサンダーで立ち向かうあらし。だが、スーパーソニックの連続攻撃に、今度はあらしの衣服が切り裂かれ始める。
「おまえの必殺技はきかん！あらし、やぶれたりーっ！！」
謎の必殺技、スーパーソニックの正体はいかに！？
トップ > ゲームセンターあらし > 作品リスト > 小学三年生版第3話