秋川のまんが日記・2006年5月

5/29 (Mon)

「ジャジャ」7 (えのあきら/サンデーGXコミックス,小学館,2006): バイクへの思い入れの強さのあまり時として説教臭くなってしまいがちでもある作品だけど、今回はコメディとしての勢いがあってひたすら楽しい雰囲気。ラブ要素も若干進展させてみたり。一つのエピソードがあまり長くならなかったのが影響してるかも。
「のの美捜査中！」3 (重野なおき/ジェッツコミックス,白泉社,2006): キャラクターコメディとしての要素が強くなってきたかな。思いも付かないようなギャグなんかは少なめ。「こんな時このキャラならどうするか」を想像しながら読むと楽しい。

「仮面ライダーSPIRITS」9 (村枝賢一＋石ノ森章太郎/マガジンZKC,講談社,2006): 今回はスカイライダー筑波洋が魅せる。過去に大量殺戮を犯していながら仮面ライダーとして生きる事への罪悪感に苛まされる村雨良にとって、「それでも人類のために戦っていいんだ」とは何と優しい一言だろうか。そして第五話ラスト、ネオショッカー首領に単身戦いを挑む描写が実に痺れる。第三部はこうやって村雨が各ライダーから何かを学んでいく展開になるのかな。
「もやしもん」3 (石川雅之/イブニングKC,講談社,2006): 満を持してのシュールストレミング登場。一度食べてみたいような恐ろしいような。

「赤灯えれじい」1-5 (きらたかし/ヤンマガKC,講談社,2004-2005): ヤンマガを手に取った時にちょろちょろ読むようになってきたので、まとめて最初から目を通してみた。主人公二人を取り巻く環境は色々芳しくなかったりもするんだけど、漂う雰囲気は何ともまったりしていて居心地が良い。後半は、変化が無いが幸せな日々といった話が続くのだけど、それでちゃんと読めてしまうのは大したもんだ。今後は波乱もあったりするのかな。
「喰いしん坊！」7 (土山しげる/ニチブンコミックス,日本文芸社,2006): この巻の新キャラは坊さんの空念とステーキ邪道食いのオクレさん。今後の空念の立ち位置がどうなっていくのかが見えてこないんだけど、解説役的な狂言回しにでもなるんだろうか。

「レンズのむこう」(日坂水柯/ジェッツコミックス,白泉社,2006): 眼鏡っ娘を題材にした短編集。作者曰く「くねくね漫画」だそうで、読んでいてこっ恥ずかしくなるような恋愛模様が次々と。予想よりえっちい話ばかりだったのでちょっと意表を衝かれたけど。恥じらいがあるのがまたやらしさを増強してるんだこれが。

「ファミリーペットSUNちゃん」2 (岡崎二郎/ビッグコミックス,小学館,2006): 時には悪ガキっぽく、時には無邪気なサンちゃんが何とも可愛らしい。「アフター０」を髣髴とさせるような科学トピックス中心の話も多いけれど、どちらかと言うとサンちゃんと家族のドタバタの方をもっと見ていたいかな。
「ミス・ドラキュラ」1 (藤子不二雄A/ブッキング,2006): お堅くてヒステリーで人付き合いが悪く、職場では煙たがられている虎木女史。その正体は謎めいた金持ち美人で、夜になると変装を解いて同僚たちの前に姿を現す。読む前は「魔太郎がくる!!」や「ブラック商会変奇郎」的な話を想像してたんだけど全然別物。同僚に意地悪されたりもするんだけどそんな事は全く気にせず、彼らの小市民的な夢を束の間叶えてあげるべく手を貸してあげる話ばかり。余裕だねえ。ミスドラキュラのスーパーヒロインっぷりを楽しむ話であるわけだけど、別の見方をすれば彼女は狂言回しであって、一般人代表である同僚たちのみみっちさや器の小ささを、愛すべきものとして描く事がメインであるかのようにも読める。一話が四ページと短く、気軽に読めるのもいいなあ。

「少女探偵金田はじめの事件簿」(あさりよしとお/ジェッツコミックス,白泉社,2006): 予定が狂って迷走した挙句何年も未完・未刊だったとのことだけど、読んでみればいつもの如きあさり漫画。作者らしいとぼけっぷりには全く揺るぎがない。たいしたもんだ。

「よつばと！」5 (あずまきよひこ/電撃コミックス,メディアワークス,2006): 5巻まで来てもノリや面白さに全くブレがないなあ。このまま何十巻も続いてしまいそう。と言うかこの漫画、終わり方が全く想像できないんだけどどう終わるんだろ。
「Dr.モローのリッチな生活」4 (Dr.モロー＆スタジオ寿/FOXコミックス,FOX出版,2006): 三年半ぶりの四巻。もう続き出ないのかなーと心配してたのだけどようやく出た。これでもまだ2002年までの内容なので、もう一冊分くらいはあると思うんだけど。