秋川のまんが日記・2000年8月

8/19(Sat)

「SLAM DUNK」1-31 (井上雄彦/ジャンプコミックス,集英社,1991-1996): 読んだのは連載終了以来で、通して読むのも初めてなのだけれど、記憶にあるのよりずっと「泣かせ」の要素が強かったのが意外だった。もう怒涛の攻撃で涙腺ゆるみまくり。この漫画の泣き要素って癒し系のような気がする。湧いて出る「自分の能力では勝てないのか…？」という疑問、自信喪失。それに対して「俺はやれるはず」という答えにたどり着くというのが(特に後半で)繰り返される泣きポイントなわけだけど、これは自分の存在意義に自信を失った時誰かにかけてほしい言葉である「大丈夫、お前はそのままでいい」と質的に同じものなのだと思う。個人的に一番好きな台詞は三井寿の「そうだ…思い出せ……こんな展開でこそオレは燃える奴だったはずだ…！！」というやつなのだけどこれもそうで、必死に自分を信じようとする彼の姿が、同時に「お前は大丈夫」って言ってくれてるように見えるんだよね。苦しい時には三っちゃんになったつもりでこう呟いてます。