秋川のまんが日記・2000年1月

1/27(Thu)

「ダブルゼータくんここにあり」1 (こいでたく/SDコミックス,バンダイ,1991)220: コミックショック河原町五条店にて。のどかな雰囲気が好きで前から欲しかったんだけど、きれいな本が全然見つからない…。書き込みがかなりあったんだけど、諦めて買っちゃいました。やっぱり、それだけ愛された作品なんだと思っておくべきか。今日は古本はこれだけ。
「だいらんど」 (がぁさん/Hardコミックス,大都社,1999): 冴えない中年ヤクザである主人公は鉄砲玉としての役目に失敗し、追い詰められる。気がついてみると彼はメルヘン世界にいた…。自分のいる世界が何なのかを知るために旅をする主人公に対し、読者は最初から世界の正体は漠然と見当がつくわけなのだけど、そこがいい。物語のゴールというのは、はっきり見えていては面白くないし全然見えないと読者を引っ張る力に欠けてしまうものだが、世界の仕組みをじわじわと明らかにしていく過程のさじ加減が絶妙にうまいのだ。ラストも予定調和で終わりそうでいながらギリギリまで先が見えず目が離せない。
かと言って結論を見たいがために延々と「引き」に付き合わされるタイプの作品ではなく、例えば旅の途中で訪れる各「国」の描写だけでも充分に読ませるものを持っていると思う。見事な完成度。
「ウルトラ超伝説」1,2 (居村眞二/STコミックス,大都社,1998): 第四次ウルトラブーム時に描かれた、アンドロメロスたちとウルトラ戦士の物語。話が入り組んでて、最後の方は混乱してしまった。整合性はとれてるんだろか？難しくてよくわから～ん。

1/23(Sun)

マジカルブレーン北白川店三階の古漫画コーナーにて。珍しいものもたまには置いてある。

「ザ・ゴリラ」6 (坂丘のぼる/てんとう虫コミックス)500
完集…か？最終巻のはずなんだけど、未収録分がまだかなりある。この後ビーナスや課長が死んで、ゴリラが警察やめるはずなんだが…。7巻は出ていないと思ってたんだけど、自信なくなってきた。
「ゴリポン君」2 (キドタモツ/てんとう虫コミックス)600
すでに貸本仕様のものを全巻持ってるんだけど、できればまともなやつを揃えたいのが本音なので購入してしまう。高くなかったしね。

1/17(Mon)

「猫(ミック)」4 (とだ勝之/KCDX)
最終巻。これまでの世界観を崩さず、きれいにまとまっていて安心して読めた。ところで、パソコンによる画像処理を多用している点について、長所と同時に短所も目についた。例えばブレやぼやけの表現。確かにペン描きでは決して実現できない効果が得られるしそれが作者の意図する絵なんだろうけど、漫画って「線」の持つ魅力に依存してきた表現方法だと思うので、点の集合や濃淡で絵を描いてしまってそれが失われるのはもったいない気もする。同じような例で、スクリーントーンをバリバリに使う漫画って描きこみの線が減る分損してる面があると思う。点より線の方が情報として目に入りやすいのは明らかだから。このへんは人間の視覚認識のしくみが線単位でできあがってるのと関係があるのかもしれない。
「受験の帝王」3 (志名坂高次/月刊マガジンKC)
（次巻で迎えるであろう）最終話に向けての後半からの暴走が、志名坂高次の持ち味である大仰な台詞まわしとあいまっていい感じ。関係ないけど、この人の描く女の子は可愛いなあ。

1/6(Thu)

知らぬ間に三条京阪にブックオフがオープン。「ブックオフは回転が早いので足繁く通うと掘り出しものがある」という話を良く聞くので、ちょっと通ってみようかと思う。堀川五条店はちと遠いんだよな～。

「わかってまんがな」 (たなかじゅん/ヤングサンデーコミックス)300
OHPやふぬけ共和国・マンガで紹介されていて興味がわいたので購入。書評を読んでの購入というのは書評を書いた人と自分との感じ方の違いを探るのが楽しみの一つであるのだけれど、今回は書かれたまんまの感想。両ページ作者の筆力に脱帽。
「爆走RCカー F-1ボーイ」1,2 (たなかてつお/てんとう虫コロコロコミックス)200*2
同じくふぬけ共和国・マンガで紹介されていたもの。構成がしっかりしているので面白く読めたけれど、子ども向け漫画っぽい華がないのが惜しい。

1/5(Wed)

京都へ戻る時に札幌の古本屋を何軒かまわる。

「リトルコップ」4 (小林たつよし/てんとう虫コロコロコミックス)250
ブックオフ札幌南一条店にて。これで全巻揃うので買っちゃったけど、新書漫画200円が基本のブックオフでこの値段はちょっと謎。状態もあまり良くなかったのに。
「HEROES」2 (徳光康之+きむらみつお/田中誠一+宮越政文/小林たつよし/月刊少年マガジンコミックスKCGM)200
南3条西1丁目の「ア・ミューズ」にて購入。様々なスポーツ選手の物語をとりあげたアンソロジー。徳光康之が原作をやっている漫画が載っていると聞いて購入してみたのだが、思いもかけず小林たつよし作品も載っていたりしてラッキーだった。

1/1(Sat)

西友滝川店でやっていた古本まつりにて。

「怪物くん」3,4 (藤子不二雄/てんとう虫コミックス)150*2
安かったけれど値段相応の状態。ひたすらハチャメチャなスラップスティックが心地よい。今更ながら大笑いした。トレス絵が多いのが残念。
「ファミコンロッキー」1-8 (あさいもとゆき/てんとう虫コミックス)1200
すでに1-6巻まで持っていたのだが、安い全巻セットを見てつい購入してしまう。最近、ほんと見かけなくなったよなあ。
「マイコン電児ラン」2 (すがやみつる/てんとう虫コミックス)95
安かったので思わずバックアップ用に購入。

12/31(Fri)

実家のある滝川市「たきかわ風書房」にて。

「ダッシュ！四駆郎」10 (徳田ザウルス/てんとう虫コロコロコミックス)100
一度通して読んでみたいと常々思っていたので、最近ちょっとずつ買い揃えている。全国大会決勝戦を目前に控えたこの巻は実に面白い！メリハリの効いた展開、胸躍らせる様々なテクニック、効果的なバイプレーヤーの使い方。第一次ミニ四駆ブームを盛り上げた作品というのも頷ける。

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